中国のサッカーファンが今、新たなスターたちに熱狂している。そのスターとは人間ではない。なんと自律型の人型ロボットだ。北京でまもなく開催される「世界ヒューマノイドロボットゲームズ」のプレビューとして行われた3対3のロボットサッカーの試合は、多くの観客を魅了。新たなエンターテインメントの夜明けを予感させた。

 選手となるロボットたちは、学生チームによってカスタムソフトウェアが組まれ、高性能な視覚センサーを搭載。自らの目でボールを認識し、フィールドを俊敏に(?)動き回る。人間のサッカーと大きく違うのは、彼らはファウルを受けても大げさに痛がったりはしない、ということだ。しかし、その代わりによく転ぶ。とにかく、よく転ぶのである。

担架で運ばれる選手も…どこか人間臭いロボットたちの熱戦

 試合は、まさに珍プレー好プレーの連続だった。選手(ロボット)たちは転倒しても自力で立ち上がれるように設計されているが、試合中には何体かがスタッフの手によって担架で運ばれる一幕も。その光景は、妙なリアリティを醸し出し、観客の笑いを誘った。

「痛いフリ」はしないが、よく転ぶ!人間よりフェアで面白い(?)ロボットサッカーが爆誕の画像2
(画像=画像は「YouTube」より)

 足元のボールさばきは、まだ人間のプレイヤーには及ばないかもしれない。それでも、ひたむきにボールを追い、派手に転び、時には仲間の助けを借りてピッチを後にするその姿は、どこか人間臭く、観客が感情移入するには十分だったようだ。

「痛いフリ」はしないが、よく転ぶ!人間よりフェアで面白い(?)ロボットサッカーが爆誕の画像3
(画像=画像は「YouTube」より)