日本の経済産業省とマレーシア経済省は6月19日、脱炭素化に向けた日本と東南アジア諸国との連携枠組み「アジア・ゼロエミッション共同体(AZEC)」の高級実務者会合をマレーシア・サラワク州クチンで共同開催した。今年度のAZEC閣僚会合における成果を議論した。経産省が30日までに発表した。
資源エネルギー庁の木原晋一政策統括調整官や東南アジア諸国連合(ASEAN)傘下のASEANエネルギーセンター(ACE)、東アジア・アセアン経済研究センター(ERIA)、国際エネルギー機関(IEA)の関係者らが出席した。日本側から今年度の拡閣僚会合の成果として想定される取り組みを説明し、意見交換したほか、次回の閣僚会合までのスケジュールを共有した。
ERIAはASEAN向けの脱炭素ロードマップ(工程表)や脱炭素化に向けて各国の政策づくりなどを支援する下部組織「アジア・ゼロエミッションセンター」の取り組みを説明した。
木原統括調整官は16~18日にクアラルンプールで開かれた国際エネルギーフォーラム「エナジーアジア」で登壇し、AZECや日本の取り組みについて情報発信した。また、ERIAが主催する会合にAZEC各国企業やマレーシアASEANビジネス諮問委員会、世界経済フォーラムなどと共に参加し、AZECにおける民間企業の役割について意見交換した。
経産省は同フォーラムにAZECパビリオンを出展し、日本企業の脱炭素技術を紹介した。【時事】 (記事提供元=時事通信社) (2025/06/30-15:04)