
タイ1部バンコク・ユナイテッドは6月末、元U-17日本代表で、現在は帰化してシンガポール代表としてプレーするMF仲村京雅(29)を獲得した。『The Straits Times』によると、契約期間は1年。
千葉県船橋市出身の仲村は、2012年に地元ジェフユナイテッド千葉の下部組織に入団。2015年にはトップチームに昇格するもプロの壁に直面し、出場機会を求めてY.S.C.C.横浜やFC琉球に期限付き移籍。2017年末には千葉との契約が満了となり、翌年Y.S.C.C.横浜へ完全移籍した。
その後は活躍の場を海外に求め、2019年にアルビレックス新潟シンガポールへと移籍。翌2020年からは、同国の強豪タンピネス・ローバースで主力として活躍していた。シンガポールプレミアリーグでは140試合以上に出場し、リーグ屈指の選手としての地位を確立した。
2024年3月にはシンガポールの永住権を獲得し、同年10月にシンガポール国籍を取得。同年11月のミャンマー代表との親善試合(3-2)で代表デビューを飾るといきなりマン・オブ・ザマッチに選ばれ、同年末のASEAN三菱電機カップではシンガポールのベスト4進出の原動力となり、大会ベストイレブンにも選出された。
長年プレーしたシンガポールを離れることを決意した仲村は、自身のSNSを通じて新天地での意気込みを下記のように語っている。
「この度タイの強豪バンコク・ユナイテッドに移籍する事が決まりました。まずはチャンスをくれたクラブと監督に感謝をしたいです。このクラブは細貝萌さんやハーフナー・マイクさんが所属した事のあるクラブです。嬉しい事に来年はACL ELITEに出るチャンスがあります。プレーオフですが、1回中国のチームと対戦し、勝てばELITEに参加、負ければACL2の方に流れます。1年間に5つの大会に参加するので、めちゃくちゃハードな1年になると思いますが、しっかり準備して結果を残したいと思います」