旗手怜央 写真:Getty Images

 スコットランド1部セルティック所属の日本代表MF旗手怜央には、2025年夏に移籍の可能性が。すでにセリエA所属ウディネーゼからの関心が報じられているが、スコットランドでは同選手の移籍に対する懐疑論が沸き起こっている。

 英紙『デイリーレコード』では、旗手の現状について「彼はセルティックで5年目のシーズンを迎えており、より大きなリーグで自分を試したいという願望を隠したことはない。しかし、膝の負傷から回復中である彼に対するサポーターの意見が分かれている」と綴っている。

 また、セルティックOBのポール・ランバート氏は「旗手については、彼が本来のレベルに達しているかどうか分からない」と前置きした上で、「欧州5大リーグでプレーしたいと誰もが言えるが、それだけの実力が伴っていることを証明し続けなければならない。セルティックのようなクラブでプレーする上で、彼の一貫性が少し失われているように思う。それを取り戻す必要があると思うし、セルティックに加入した時のような調子に戻らなければならない」と、ステップアップ移籍の条件を語っている。

 このセルティックOBのコメントをもとに、『デイリーレコード』は「この夏にセルティックを退団することは、旗手にとって大きな賭けになる。古橋がスタッド・レンヌで苦戦している」などと指摘。2025年1月にセルティックからレンヌへ完全移籍した後、リーグアンで6試合の出場にとどまった日本代表FW古橋亨梧につづき、旗手が欧州5大リーグ挑戦で失敗する可能性があるとの見方を示した。

 旗手とセルティックの契約期間は2028年6月まで残っているが、5月の時点でウディネーゼやフランス、ドイツ国内クラブからの関心が報じられている。2024/25シーズンのスコットランド1部リーグ戦37試合の出場で10ゴール4アシストと結果を残した同選手の今後に注目が集まっている。