前田大然 写真:Getty Images

 プレミアリーグのブレントフォードが、スコティッシュ・プレミアシップのセルティックに所属する日本代表FW前田大然の獲得に関心を示していると様々なメディアで報じられている。この移籍話の背景には何があるのだろうか。

 UKメディア『SportsMole』の報道によると、ブレントフォードは今2025年夏の移籍市場での潜在的なターゲットとして前田を特定している。同報道によれば、ブレントフォードが前田獲得を狙う理由は、クラブの主力アタッカーの流出リスクにあるとのことだ。同クラブは主力アタッカーの一人FWブライアン・ムベウモを失うリスクに直面しており、マンチェスター・ユナイテッドがムベウモとの契約締結に向けて動いている。

 このカメルーン代表選手は昨2024/25シーズン、プレミアリーグ38試合で20ゴールを挙げ、チームの10位(20位中)フィニッシュに貢献した。もしムベウモがこの夏にクラブを去ることになれば、ブレントフォードは彼の得点力を代替する選手を見つける必要があり、スコティッシュ・プレミアシップやUEFAチャンピオンズリーグ(CL)でも活躍した前田に白羽の矢が立ったようだ。

 前田は、セルティックでの3年半の在籍期間中、全公式戦158試合に出場し62ゴールを記録している。昨2024/25シーズンは全公式戦を通じて51試合で33ゴールを挙げ、リーグでは16ゴールでスコティッシュ・プレミアシップの得点王に次ぐ第2位の成績を残した。

 ムベウモと同様に、前田はセンターフォワードとしてもプレーできるが、通常のポジションはウィンガーで、左サイドでプレーする傾向があるのに対し、ムベウモは右サイドを好む。

 ブレントフォードは27歳の前田への移籍オファーを検討しているが、2027年夏まで契約を結んでいる同選手を獲得するには、セルティックへ約2100万ポンド(約41億円)を支払う必要があると同メディアは伝えている。