
日本代表MF藤田譲瑠チマは先日、ベルギー1部所属シント=トロイデンVV(STVV)からブンデスリーガ所属ザンクトパウリへ完全移籍。契約内容が現地で報じられているが、古巣の東京ヴェルディ、徳島ヴォルティス、横浜F・マリノスも収入を得る見込みだ。
ドイツ紙『ビルト』が6月29日に伝えたところによると、藤田の移籍金は350万ユーロ(約5億9,000万円)とのこと。ザンクトパウリ史上最高額の新戦力になったというが、同クラブが2025/26シーズンのブンデスリーガで残留すれば、ボーナスが発生する契約内容だという。
現在23歳の藤田は、2014年から東京Vの下部組織でプレーし、2020年にトップチームへ昇格。2021年1月に徳島へ完全移籍すると、わずか1年で横浜FMへ。横浜FMや日本代表での活躍ぶりが評価され、2023年7月に海外挑戦を果たした。
ベルギーからドイツへ移籍したことにより、横浜FM、東京V、徳島には連帯貢献金が支払われる。ドイツの移籍専門サイト『トランスファーマルクト』によると、藤田のザンクトパウリ移籍により各クラブが得る連帯貢献金は、横浜FMが4万ユーロ(約677万円)、徳島が2万ユーロ(約339万円)、そして東京Vは9万ユーロ(約1,501万円)だという。
DFチェイス・アンリ所属のVfBシュツットガルト、トルコ1部ベシクタシュ、ギリシャ1部AEKアテネからの関心が報じられたものの、ザンクトパウリ移籍を選択した藤田。以前、『トランスファーマルクト』のインタビューでは将来的なプレミアリーグ挑戦への思いを語っていただけに、ザンクトパウリでのパフォーマンス次第では、さらなる国外移籍によりJリーグ3クラブが連帯貢献金を得る可能性も考えられる。