朝は時間との戦い、夜は疲労との闘い。子供の笑顔を守りながら仕事でも手を抜かず、気づけば自分のことは後回し。そんなワーキングママ、通称ワーママの毎日は、まるで止まらないベルトコンベアの上にいるようなもの。「頑張っているのに、なぜかいつも…」。その悩みには共通する原因があり、だからこそ見直せるポイントも確かに存在します。
そこでSirabee取材班は、ワーママの子育ての悩みと改善策について聞いてみました。
■優しく接してあげられない
「仕事で疲れて帰宅し、急いで夕飯を作っているときに子どもにグズられて大泣きされると、つい大きな声で怒鳴ってしまって…優しく接してあげられなかった。いつも自己嫌悪で苦しかった。
怒鳴らないために、『急いで夕飯作らなきゃ』って思わないようにして、子供がグズらないように一時的にご機嫌取ったりしたら、少しだけメンタルが改善」(30代・女性)
■子供が病気の時のお迎えが辛い
「子供が小さいと、なにかと保育園から『熱出したので迎えに来てください』って連絡で、仕事の途中でお迎えに行かなきゃいけない。会社の人に毎回『すみません、早退します』って伝えるのが精神的にツラかった。
ただ、子供も小学生になればお迎え回数も激減するだろうし、今だけの特別タイムと思うようにした。あとは知人からお迎え代行業者があると教えてもらい、いざというときはその業者を利用している」(20代・女性)
■自分だけの時間がない
「これ言うと『なんで働いているのに子供作ったの?』って突っ込まれそうだけど、自分の時間がないのが一番しんどかった。毎日働いて、子育てして、の繰り返しで鬱になりかけて…。
少しラクすべく、週に2回はスーパーで買った惣菜かデリバリーと決めて、夕飯を作る時間を減らし、ゆっくりする時間を作ったら心が軽くなった」(30代・女性)
働くママの悩みは能力不足や努力不足ではなく、役割が多すぎるという構造的な問題です。だからこそ頑張るのをやめるのではなく、「何を手放すか」を考えることが本質的な改善への第一歩となります。
完璧じゃなくていいんです。自分を責めずに、少しずつ心が軽くなる日々の再設計をぜひはじめてみてください。
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(取材・文/Sirabee 編集部・ 美佳)