ピエロ・インカピエ 写真:Getty Images

 ラ・リーガの強豪レアル・マドリードは移籍市場で次なる一手として守備陣補強を検討しており、6月27日に行われたFIFAクラブワールドカップ2025でのオーストリア1部レッドブル・ザルツブルク戦(3-0)でも採用し、機能した3バックを強化するための選択肢が注目されている。

 マドリードのシャビ・アロンソ監督は、自身がブンデスリーガのバイエル・レバークーゼン時代(2022-2025)に指導した同クラブに所属するエクアドル代表DFピエロ・インカピエの獲得をクラブに求めているとスペインメディア『Fichajes』が報じた。

 アロンソ監督はスペースを消しながら後方から賢くビルドアップできる選手を必要としており、インカピエがこの条件を満たすと判断している。インカピエは戦術理解度、ボールスキル、成熟した判断力を兼ね備え、新たなマドリードの守備モデルに理想的とされる存在だ。加えて、DFダビド・アラバが再び負傷している状況や、DFアントニオ・リュディガーの高齢化も補強を急ぐ要因になっている。

 移籍金は約4000万ユーロ(約66億5,057万円)と見込まれ、マドリードがFWロドリゴやMFエドゥアルド・カマビンガといった市場価値の高い主力を売却すれば、資金面でも実現が可能とみられている。

 一方で、ポルトガル1部に所属するMFアルバロ・カレーラスをはじめとした新たな中盤補強が現時点での優先事項という見方もある。

 クラブにとって過密日程を乗り切るための選手層強化は早急に解決したい課題となっており、インカピエの獲得は大きな戦力アップにつながる可能性がある。