「2030年代までに、人類を火星に送り込む」――。
スペースX社のイーロン・マスクがそう語り、世界は宇宙開発の新時代に胸を躍らせている。しかし、もしこの壮大な計画が、すでに半世紀も前に達成されていたとしたら、あなたはどう思うだろうか。
「人類はとっくに火星に行っている。そして、すでに植民地化されている」
そんな常識を覆すような衝撃的な告発が、「秘密宇宙プログラム(SSP)」の内部告発者を名乗る人物たちによって、次々となされているのだ。
地下基地、植民地…元関係者が暴露する“もう一つの宇宙史”
この驚くべき説の中心にいるのが、秘密宇宙プログラムの内部告発者、コーリー・グッド氏だ。彼によれば、人類の火星進出は1970年代に始まり、1980年代には「ソーラー・ウォーデン計画」という名のプロジェクトの下、火星や他の惑星で大規模な開発と植民地化が進められたという。火星の基地は、地表ではなく地下に建設されている、と彼は主張する。
にわかには信じがたい話だ。しかし、このような証言をしているのは、彼一人ではない。
元NASA職員「ジャッキー」
20年以上前、秘密裏に行われた有人火星ミッションがあったと告白。火星探査機「バイキング」のライブ映像を監視していた際、普段使われるような分厚いものではない、軽装の宇宙服を着た二人の人間が地平線の向こうから歩いてくるのを目撃したという。
元海兵隊員「キャプテン・ケイ」(仮名)
自らが火星で勤務していたと証言。彼の任務は、火星に存在する5つの人類の植民地を、火星の“先住民”から守ることだったという。さらに、彼は巨大な宇宙空母に3年間搭乗していたとも語っている。
元海軍所属 ウィリアム・トンプキンス氏
彼もまた、コーリー・グッドの主張を裏付けるかのように、「ドイツは20世紀初頭から宇宙技術を開発していた」と証言。機密解除された文書が、その証拠だとしている。
これらの断片的な証言は、まるでパズルのピースのように、私たちが知る歴史とは全く異なる「もう一つの宇宙史」の輪郭を浮かび上がらせる。
すべてを操る「影の政府」の存在

荒唐無稽に聞こえるこれらの話を単なる妄想だと切り捨てるのは簡単だ。しかし、かつてハワイ州選出のダニエル・K・イノウエ上院議員が残した、この不気味な言葉はどうだろう。
「そこには、独自の空軍、独自の海軍、独自の資金調達メカニズムを持ち、あらゆるチェック・アンド・バランス、そして法そのものからも自由で、国益に関する独自の考えを追求する能力を持つ、“影の政府”が存在する」
もし、そのような組織が本当に存在するのなら、国家の枠組みを超えた巨大な宇宙計画を、半世紀以上も秘密裏に進めることは不可能ではないのかもしれない。
私たちが日々メディアで目にする華々しい火星探査計画は、すでに達成された偉業を隠蔽するための、壮大なカバーストーリーなのだろうか。それとも、すべては内部告発者たちが語る、精巧に作られたフィクションなのだろうか。
真実はまだ、厚いベールに包まれている。しかし、彼らの言葉に耳を傾けるとき、私たちが信じてきた宇宙への道のりは、ほんの入り口に過ぎないのかもしれない、という思いに駆られるのだ。
参考:The Ancient Code、ほか
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