
ラ・リーガのバルセロナに所属するドイツ代表GKマルク=アンドレ・テア・シュテーゲンは、同クラブがハンジ・フリック監督体制の下で大幅な刷新を進める中、GK陣も例外ではない状況からクラブの放出候補となっている。
バルセロナは同リーグのエスパニョールから有望株GKジョアン・ガルシアを獲得し、ベテランのGKボイチェフ・シュチェスニーも控えGKとして契約延長を結ぶ見通しとなり、クラブはゴールキーパー過多の状況に陥っている。
そんな状況の中、スペインの様々な報道によると、日本代表FW南野拓実が所属するリーグ・アンのASモナコはテア・シュテーゲンにオファーを出したとされるが、同選手はこのオファーを断ったようだ。
モナコがテア・シュテーゲンにGKのレギュラーポジションとUEFAチャンピオンズリーグ(CL)出場を提示したにも関わらず、現時点では同選手はバルセロナ残留の意向を固めていることが明らかになった。
フランスメディア『レキップ』によれば、モナコのテア・シュテーゲンへの関心は、買取オプション付きレンタルでのバルセロナに所属するFWアンス・ファティ獲得交渉と並行して浮上したとのことだ。
モナコはテア・シュテーゲンの経験を、CLでの上位進出に向けた重要な戦力と見なしている。しかし、テア・シュテーゲンは移籍の意思決定の前にフリック監督と直接話をする意向を示しているとのことだ。
バルセロナがテア・シュテーゲンの放出を望む主な理由は財政面にある。33歳の高額な給与はチーム内でも突出しており、クラブ幹部は彼を移籍させることで大幅な人件費削減につながると考えているようだ。
プレミアリーグのチェルシー、マンチェスター・ユナイテッド、マンチェスター・シティなどゴールキーパー補強を模索するクラブもあるものの、現時点でバルセロナにはプレミアリーグ各クラブからの具体的なオファーは届いていない状況だ。