27日放送のNHK連続テレビ小説『あんぱん』で、のぶ(今田美桜)が受けた新聞社の入社面接で面接官の発言に、視聴者からツッコミが上がっている。
■高知新報の入社試験に挑戦
闇市で出会った東海林(津田健次郎)に言われた通り、高知新報の編集局を訪れたのぶ。
しかし当時酔っていた東海林は覚えておらず、入社試験を受けてみたらどうかと勧められて受けることに。
筆記試験と実地試験を終え、迎えた面接では試験が上出来だと褒められるが、面接官で編集局長の霧島(野村万蔵)が出したのは、戦時中にのぶが“愛国の鑑”として載った記事だった。
■のぶを疑う面接官
霧島は、思想はそう簡単に変わらないだろう、教師を辞めたのも進駐軍から軍国主義者だとマークされたからではないかと指摘。
これにのぶは何人もの子供たちを戦争に仕向けたと後悔を述べ、戦争が終わってからは「世の中がガラリと変わり、自分の価値観もひっくり返りました」と話す。
すると霧島は「軍国主義から民主主義に乗り換えたとでも? 信じられんねぇ」と疑い、面接後すぐに不採用にしようとするが、東海林の猛反対と訴えにより採用となった。
■「手のひら返し」「何言ってるの?」
女子師範学校に入学した当初は愛国精神を抱いていなかったのぶ。しかし出征したほぼ身内である豪(細田佳央太)の身を案じて慰問袋の呼びかけをし、“愛国の鑑”とされたことで強めていったともいえる。
この展開に視聴者からは「うわ! ここで昔の愛国の鑑の記事を出すか!」「まさかここで『愛国の鑑』を持って来られるとは…」「せっかく新しい仕事が見つかりそうなのに、愛国教育をしていた過去がこんな形で追いかけてくるとはなぁ」との反応が。
また、その“愛国の鑑”の記事を出したのが高知新報自身であることから「愛国の鑑を持ち上げとったメディアが手のひら返し」「のぶのこと責め立ててるけど、新聞も戦争礼賛してたじゃん。愛国の鑑って、のぶを祭り上げたのはあんたらじゃん。何言ってるの?」「のぶちゃんを『愛国の鑑』と祭り上げ戦争を煽りまくったくせに」とツッコミを入れる人や憤る視聴者が続出。
「この人たちは何を言っているんだろう」「面接官さんにあんぱん1話から見てきてほしい」との声もあった。