野球解説者の岩本勉氏が自身のYouTube『岩本勉チャンネル』を更新。北海道日本ハムファイターズ・新庄剛志監督の「日替わりスタメン」が成功する理由を分析した。

■パ・リーグの交流戦を振り返り

岩本氏は交流戦を11勝7敗と勝ち越し、首位をキープしている日本ハムについて「垂れることはないと思うよ。先発投手を見たときに、大型連敗のないチームやと思ってる」と解説する。

その根拠に伊藤大海や北山亘基、山崎福也、加藤貴之、金村尚真、達孝太ら先発投手陣が充実していることを挙げ、「連敗は考えられないでしょ。順位は下がらないと思う」と語った。

■新庄監督のオーダー変更はなぜ当たる?

スタッフは「素朴な疑問」として、「新庄監督は毎試合打順を変える。その選手が活躍するじゃないですか。なにが起きているんですか?」と質問する。

岩本氏は「あれは不思議やね。たぶん、選手は『待ってました』やと思うのよ。 試合に出なくてたまらない選手がいっぱいいて、ラインナップに名前が出て『待ってました。この機会を逃してたまるものか』 だと思うよ。『監督、名前を挙げるのが遅いです』という感じだと思う」と分析した。

■森本コーチの事例を紹介

話を聞いたスタッフは、「日本ハムの森本稀哲コーチが、以前同じようなことを言っていましたね」と指摘する。

これに岩本氏は「彼や田中賢介は味方のアクシデントから、もぎ取ったレギュラーだったから。『君、センスあるね。ちょっと試合出て、やってみな』という、与えられたチャンスじゃなかったんで。強かったね 」と語っていた。

■クリーンナップを総入れ替えした試合も

新庄監督はほぼ毎試合打順や守備位置、出場選手などを変更している。

19日の読売ジャイアンツ戦では出場メンバーを大幅に入れ替え、前日クリーンナップを打った選手が全員ベンチという大胆な作戦を採用。アリエル・マルティネスが4安打を放つなど、代わりに出場した選手が結果を出し、勝利した。

メンバーの起用法は監督の考えによって異なる。近鉄とオリックスで指揮を執った仰木彬氏や、中嶋聡前オリックス監督、ボビー・バレンタイン元ロッテ監督は毎試合メンバーを変えることで有名だった。

一方、岡田彰布阪神タイガース前監督や黄金時代の西武ライオンズ・森祇晶監督、V9を達成した巨人・川上哲治監督は「不動のオーダー」で戦うことが多かった。