元横浜大洋ホエールズ選手の高木豊氏が、自身のYouTubeチャンネルを更新。今年の交流戦でセントラル・リーグが大きく負け越した理由を分析した。
■高木氏が交流戦を振り返る
高木氏が今年の交流戦を振り返った今回の動画。パシフィック・リーグ63勝、セントラル・リーグ43勝、2引き分けと圧倒的な差がついた理由を解説していく。
そのなかで同氏はソフトバンクの小久保裕紀監督や日本ハムの新庄剛志監督は「大胆な起用や作戦を採用しているが、セントラルの監督はそれがなかった」と指摘。「パ・リーグは失敗を怖がらないが、セ・リーグは怖がっている」と持論を展開した。
■「ドラフトから考えないといけない
アシスタントの森藤恵美から「来年以降、セ・リーグが巻き返すためにはどうすればいいか」と質問された高木氏は、「ドラフトから考えないといけない」とドラフト戦略の見直しに言及。
その理由を「セ・リーグはまとまった選手を採ろうとする傾向があって。荒削りでも素質が豊かな選手を採るのがパ・リーグ。そんな感じがするんだよね」と持論を展開した。
■セはコーチに直されてしまう?
セ・リーグのドラフト戦略について高木氏は「セ・リーグも荒削りでもいいから、採っておかないと」と提言する。
一方で「でも、コーチに直されるんだよね。これは伝統かもしれないね。セ・リーグは細かいからね。言えば、セ・リーグはコントロールよく投げなさい、パ・リーグは困ったら、力でファールを取りなさいと。そんな感じがするよ」と語っていた。
■故障者が相次いだ今季のセ・リーグ
直近5年間では勝ち負けが拮抗し、「かつてほどの力の差はなくなった」といわれていた交流戦。今年はパ・リーグが大幅に勝ち越し、セ・リーグは広島東洋カープの9勝9敗が最高成績となった。
この原因についてはネット上でもさまざまな意見が上がっているが、有力視されているのが、セ・リーグ球団に故障者が相次いだという説だ。
今回巨人・岡本和真、ヤクルト・村上宗隆、DeNAはタイラー・オースティンと、タイトル経験者の絶対的主力打者が怪我で不在。阪神は石井大智が試合中のアクシデントで離脱後に負けが込み、中日も福永裕基や中田翔を欠いた。
一方で、セ・リーグがDH制を採用していないことや、飛行機による長距離移動に慣れていないことを指摘する声もある。