価値観の違いは、家族という小さな共同体の中で最も顕著に表れます。特に嫁と義母の関係は「血縁ではない家族」という距離感のある立場ゆえに、ちょっとした言葉や態度が摩擦を生みやすいです。

そこでSirabee取材班は、義母の古すぎる価値観と無神経発言について聞いてみました。

■手作りにこだわる

「共働きだから家事分担をして、ご飯もスーパーのお惣菜などを活用し、なるべく家事にたくさんの時間を割かないようにしている。なのに義母は『惣菜では栄養が取れない』『手作りじゃなきゃ…』と言ってくる。

自分で作るおかずと、スーパーで作るおかず、まったくの別物だと思ってるの? なんなら手作りもそのスーパーで買った野菜とかで作ってるんだけど…」(30代・女性)

■保育園にあずけるなんて可哀想

「娘を保育園にあずけていることを知った義母に『保育園にあずけるなんて可哀想!』って信じられないみたいな顔されて非難された。共働きだから、平日の日中はあずけないとやっていけない。

今は昭和じゃなく令和なのに。ずーっと脳ミソの中が昭和なんだろうな…。いつもそうだけど、自分の価値観だけで相手をコントロールしようとしないでほしい」(20代・女性)

■お腹を痛めてこそ出産でしょ

「無痛分娩とか帝王切開を出産とみなさない義母。出産はお腹を痛めてこそだと思っている。それを妊娠時に何度も言われてノイローゼになるかと思った。

体調次第では無痛分娩とか帝王切開を選ばざる得ない妊婦さんだっているのに…。ホント偏った考え方で苦手」(30代・女性)

義母の古い価値観や無神経な発言は、最初はただの違和感かもしれません。ですがそれは、世代間のギャップの象徴であり、「家族の中にある見えない圧力」の一端。

大切なのは黙って耐えることでも、全面的に対決することでもありません。違いを認識し、適切な距離感で自分の生き方を守ることです。それが、嫁と義母の関係の適切な在り方なのかもしれません。

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(取材・文/Sirabee 編集部・   美佳