水戸ホーリーホック 写真:Getty Images

 水戸ホーリーホックは先日、ハノーファーU23へ期限付き移籍していた元U20日本代表DF松田隼風の完全移籍移行を公式発表。MF碇明日麻もハノーファーU23へ期限付き移籍しているが、MF齋藤俊輔も海外移籍の可能性がある逸材として評価されている。

 現在20歳の齋藤は、横浜F・マリノスの下部組織出身。桐光学園高校を経て、2024年に水戸へ加入しているが、プロ1年目からJ2リーグ戦16試合の出場で1ゴールをマーク。2025シーズンはここまでリーグ戦7試合でスタメン出場、6試合で途中出場と序列を上げている。

 2025年2月にU20日本代表の一員としてAFC U20アジアカップに参戦するなど、国際舞台でも存在感を発揮している齋藤だが、同選手にはオランダメディア『huiskamerscout』のジャーナリストであり、日本サッカーに精通しているヘラルド氏が関心を寄せている。

 ヘラルド氏は6月23日、Xで「J2から海外移籍の可能性がある選手」のひとりとして、齋藤を紹介。「彼は頭角を現しつつある。現在J2リーグで首位を走る水戸で素晴らしい活躍を見せている」と評した上で、「過小評価されている逸材だ」「彼は急成長を遂げている」と綴っている。

 なお、水戸とハノーファーは2023年4月に3年間の育成業務提携を締結。松田がドイツ3部リーグの舞台で結果を残し、2025/26シーズンのトップチーム昇格が濃厚とみられるだけに、同選手の完全移籍移行は育成業務提携の成功例と言える。齋藤をはじめ、水戸に所属する若手選手の海外移籍を後押しするかもしれない。