藤田譲瑠チマ 写真:Getty Images

 ベルギー1部シント=トロイデンVV(STVV)所属MF藤田譲瑠チマは2025年夏、トルコ1部ベシクタシュへ移籍する見込み。DFチェイス・アンリ所属のVfBシュツットガルトが新天地の有力候補に挙がっていたが、FIFAワールドカップ北中米大会の日本代表入りを意識した上で移籍先を選択するという。

 ベルギーの移籍市場に精通しているジャーナリストのサシャ・タヴォリエリ氏は6月26日、Xで「ベシクタシュは藤田の獲得に興味」とリポート。「AEKアテネの関心を受け、ベシクタシュはSTVVに接触し、完全移籍に向けた交渉を開始した。ベシクタシュが巨額オファーを提示したため、藤田も移籍に意欲的だ」と伝えている。

 また『ゲットフットボール』はタヴォリエリ氏の報道を受けて、藤田がベシクタシュ移籍に前向きである理由を解説。記事では「強豪クラブのひとつであるベシクタシュへの移籍は、北中米W杯日本代表のメンバー入りに向けて、当然の選択肢になる」と綴られている。

 藤田の去就を巡っては、5月末の時点でシュツットガルト、ベシクタシュ、ギリシャ1部AEKアテネからの関心が報じられた一方、STVVのスポーツディレクターであるアンドレ・ピント氏は6月はじめに「藤田の獲得オファーは届いていない」とコメント。STVVは同選手の放出で数百万ユーロの移籍金収入を見込んでいるというが、今後ベシクタシュから正式オファーが届くものとみられる。

 MF香川真司(現セレッソ大阪)の古巣であるベシクタシュは、ガラタサライ、フェネルバフチェのライバルクラブであり、トルコ1部リーグを16度制覇。2025年1月にマンチェスター・ユナイテッドOBのオーレ・グンナー・スールシャール氏を招へいすると、2024/25シーズンのリーグ戦を4位で終えている。