ヤン・マテウス 写真:Getty Images

 ブラジル人FWヤン・マテウスには、2025年夏にJ1最下位の横浜F・マリノスを退団する可能性が報じられている。移籍先候補には鹿島アントラーズが挙がっているが、ブラジル1部サントスが争奪戦を制する可能性があるという。

 ヤン・マテウスの去就を巡っては、ブラジル『UOL』が6月19日、鹿島とUAE1部アル・アインが獲得交渉を進めている可能性を報道。横浜FMとの契約期間が2025シーズン終了後までであることも、あわせて伝えていた。

 すると、ブラジル『terra』は24日に「サントスはヤン・マテウスの獲得を目指している。クラブ首脳陣はネイマールの存在が後押しすると考えている」「ネイマールが今シーズン終了まで残留することが、ヤン・マテウスの獲得を左右する重要な要素となる」などと、ブラジル代表FWネイマールとの契約延長が横浜FM所属FWの去就に与える影響を伝えている。そのサントスはFWガブリエル・ベロンの後釜確保が急務だが、右サイドでプレー可能なヤン・マテウスが補強ポイントに合致するとみられる。

 また、ヤン・マテウスは2025年4月、ブラジル『ランセ』のインタビューで「近い将来、ブラジルに戻ることを考えている」と自身の去就に言及。『terra』はこのコメントをもとに、鹿島、アル・アイン、サントスによる争奪戦でサントスが優位に立つ可能性があるとの見解を示した。

 ヤン・マテウスはブラジルやポルトガル国内クラブを経て、2022年夏から横浜FMでプレー。2023シーズンにJ1リーグ戦で6ゴール11アシストと、攻撃陣の主力選手として活躍しており、2025シーズンはここまでリーグ戦18試合の出場で4ゴール2アシストを挙げており、6月25日に行われた明治安田J1リーグ第15節のFC東京戦でもスタメン出場した。ネイマールの残留にくわえて、ヤン・マテウス本人の意向が、サントスにとって追い風になりそうだ。