ビクトル・ギェケレシュ 写真:Getty Images

 プレミアリーグのマンチェスター・ユナイテッドは昨2024/25シーズンのリーグ戦でわずか44ゴールに終わった攻撃陣の再建を今2025年夏の補強方針の柱としている。その中で、ユナイテッドが引き続き注視しているのが、ポルトガル1部スポルティングCPに所属するスウェーデン代表FWビクトル・ギェケレシュだ。

 ギェケレシュは今夏の移籍先としてアーセナルを優先する姿勢と報じられているが、移籍は進展していない。その状況下で同選手のユナイテッド移籍の可能性は遠のいたと見られていたが、選手側も完全にオールド・トラッフォードへの道を閉ざしたわけではないようだ。

 そのような中、移籍専門記者ファブリツィオ・ロマーノ氏は自身のXで6月26日に、スポルティングはギェケレシュ退団に備えた後任として、スペイン2部アルメリアに所属するコロンビア人FWルイス・ハビエル・スアレスをリストアップしたと伝えている。スアレスは昨シーズン27ゴールを挙げており、今やスポルディングの最優先ターゲットのようだ。

 スアレスの獲得は、スポルティングのサポーターからすれば物足りない補強に映るかもしれないが、ギェケレシュ自身もかつてはブンデスリーガ2部やイングランド2部EFLチャンピオンシップでプレーしており、同クラブのスカウティングの眼は侮れない。

 一方で、ユナイテッドは、まず10番タイプの選手としてFWマテウス・クーニャをウルバーハンプトン・ワンダラーズから補強し、さらにブレントフォードのブライアン・ムバエウモに対しても獲得交渉を進めており、近く正式な契約が結ばれると予測されている。クラブのルベン・アモリム監督は前任のスポルティング時代(2020-2024)にギェケレシュを指導しており、依然として同選手の獲得に強い関心を抱いているということだ。