
日本代表MF藤田譲瑠チマには、2025年夏にベルギー1部シント=トロイデンVV(STVV)を退団する可能性が取りざたされている。移籍先の有力候補にDFチェイス・アンリ所属のVfBシュツットガルトが挙がっていたが、現時点でも去就は不透明とみられる。
ベルギー『HBVL』は24日、STVV所属選手の去就を特集。藤田について「彼に対する関心が急激に高まっている」「彼がSTVVのトレーニングに姿を現すのか、まだ分からない」と綴っているだけに、STVVへの再合流がないまま、ステップアップ移籍する可能性も考えられる。
藤田の去就を巡っては、ベルギー『voetbal』が5月末の時点でシュツットガルト、トルコ1部ベシクタシュ、ギリシャ1部AEKアテネからの関心を報道。STVVは同選手の放出で数百万ユーロの移籍金収入を確保することを目指しているという。
ただ一方で、STVVのスポーツディレクターであるアンドレ・ピント氏は、6月はじめに「藤田の獲得オファーは届いていない」とコメント。現時点でも正式オファーが届いている可能性は報じられていない。
現在23歳の藤田は、東京ヴェルディ、徳島ヴォルティス、横浜F・マリノスを経て、2023年夏にSTVVへ移籍。2024/25シーズンはベルギー1部リーグ33試合の出場で4アシストをマーク。パリ五輪U23日本代表の中心選手として存在感を発揮していた。
FIFAワールドカップ北中米大会の日本代表入りを目指している藤田だが、森保ジャパンの中盤ではMF遠藤航(リバプール)、MF守田英正(スポルティングCP)、MF田中碧(リーズ・ユナイテッド)の控えに甘んじている。欧州5大リーグで結果を残すことによる序列アップを目論んでいる可能性も考えられる。