藤井陽也 写真:Getty Images

 名古屋グランパス出身の日本代表DF藤井陽也は、現時点でベルギー2部降格のKVコルトレイクに残留。移籍の可能性も取りざたされているが、現地メディアが同選手の現状を伝えている。

 藤井の去就を巡っては、ベルギーメディア『Voetbal』が5月の時点で「彼はFIFAワールドカップ北中米大会での日本代表入りを目標としており、来季は必ず高いレベルの場所でプレーしたいと考えている」と報道。一部ではブンデスリーガ昇格組ハンブルガーSVへの移籍が噂されたが、他クラブからの正式オファーは報じられていない。

 現在、コルトレイクのプレシーズントレーニングに参加しているとみられる藤井。ベルギー『voetbalprimeur』は6月25日に行われた練習試合の内容を伝えているが、これによると、同選手は怪我のため欠場したとのこと。28日に控えているクラブ・ブルッヘとのトレーニングマッチでプレー可能などうかは不透明と考えられる。

 現在24歳の藤井は、2024年1月に名古屋からコルトレイクへ期限付き移籍すると、2023/24シーズンの残留プレーオフでの活躍が評価され、6月に完全移籍へ移行。新たに2028年6月までの複数年契約を結んで臨んだ2024/25シーズンはリーグ戦22試合に出場。2025年1月に脛の手術のため戦列を離れていたが、復帰後も主力選手として活躍していた。

 日本代表復帰を目指す上で、少なくともベルギー1部所属クラブへの移籍が必要だが、怪我によりプレシーズントレーニング序盤から出遅れている藤井。海外移籍後、断続的にコンディション不良に悩まされていることが、現時点でコルトレイクからの移籍に繋がっていない要因であるかもしれない。