遠藤航 写真:Getty Images

 プレミアリーグのリバプールは、クラブに所属する日本代表MF遠藤航の長期的な後継者をクラブ内で育てる準備を進めているようだ。

 アンフィールドでのキャリアが3年目を迎える遠藤は、加入当初こそファンの期待が大きくなかったものの、今や“カルト的な人気”を誇る存在となった。プレミアリーグ優勝を含む複数のタイトルを獲得し、アルネ・スロット監督の信頼も完全とは言えないまでも勝ち取っている様に見える。

 当初スロット監督は遠藤の起用に懐疑的で、昨2024年のプレシーズンで苦戦していたことから、彼の将来はアンフィールドの外にあるようにも見えた。しかし、遠藤は昨2024/25シーズンを通してスロット監督に実力を示し、センターバックとしても起用されるなど、重宝される存在となった。

 遠藤は2025/26シーズンもチームに残る見込みだが、クラブはアカデミー出身の若手を彼の後継者として準備しているようだ。

 UKメディアの『Daily Mail』によると、スロット監督はクラブのMFジェームズ・マコーネルを高く評価しており、今年初めにプレー時間を増やすことを約束していたという。

 同記事によれば、その役割は遠藤のポジションに近い内容だったともされている。マコーネルは今2025年夏にローン移籍の可能性もあるが、プレシーズンでの結果次第の判断となることが予想される。

 マコーネルは遠藤に非常に似たタイプの選手で、スロット監督が特に高く評価しているリバプールアカデミー選手の1人だ。現在の序列では遠藤の後塵を拝しているが、リバプールは明らかにマコーネルを「次期遠藤」として育成しようとしているとのことだ。

 マコーネルはまだ20歳と若く成長の余地が大きいが、すでにトップチームでの出場経験があり、順応性と多才さに優れた遠藤に似たタイプの選手と評されている。同選手が、ホームグロウン選手である点を含めてスカッドプレイヤーとしての価値は高く、「次の遠藤」として期待されているようだ。