2025年のニューヨーク市長選に向けた民主党予備選で、進歩派のズォール・マムダニ州下院議員が、かつての有力政治家であるアンドリュー・クオモ元州知事を破り、民主党の公認候補となりました。若き移民2世のマムダニ氏が、長年政界で影響力を持っていたクオモ氏に勝利したことで、ニューヨークの政治の風向きが大きく変わった形です。

マムダニ氏は、ウガンダ出身のムスリムの両親のもと、ニューヨーク市クイーンズ区で育ちました。自らを「民主社会主義者」と称し、社会主義的政策を掲げる急進左派の政治家として知られています。

ゾーラン・マムダニ氏Xより

今回の選挙では、家賃の上限設定、市営バスの無料化、さらにはスーパーマーケットの公営化といった政策を主要な公約に掲げました。また、SNSを積極的に活用した選挙戦を展開し、若者や労働者層を中心に幅広い支持を獲得しました。