
アビスパ福岡、柏レイソル元監督である日本代表OBの井原正巳氏は、韓国2部・水原三星ブルーウィングスのコーチに就任した模様。現地メディアが同氏の役割などを報じている。
韓国『京畿日報』は6月25日に「水原三星は井原氏を招へいした。来週7月はじめに合流する予定」とリポート。戦術面に特化したコーチングスタッフとして、選手の指導に当たる見込みだが、記事では「単純な戦術面のサポートではなく、新しい視点の融合が期待されている。すでに既存のコーチと井原コーチとの間で、コミュニケーションの取り方と役割分担は共有された状態だ」と綴られている。
また、水原三星のソン・ソンファン監督は「経験豊富な井原コーチの視点が、我々のアイデアをさらに広げる」と語るなど、1部昇格に向けての起爆剤として、日本人指導者に期待を寄せているという。
水原三星は鄭大世氏やMF小塚和季(清水エスパルス)、FW齋藤学(アスルクラロ沼津)の古巣。2023シーズンに韓国1部リーグで最下位に終わり2部へ降格すると、2024シーズンは2部で6位。ただ、2025シーズンはリーグ戦17試合を終えて10勝4分3敗と、首位の仁川ユナイテッドから勝ち点10差の2位につけている。
韓国サッカー界の日本人指導者では、かつてヴァンフォーレ甲府、アルビレックス新潟、柏、徳島ヴォルティスを率いていた吉田達磨氏が、韓国1部・大田ハナシチズンのコーチとしてFW石田雅俊らと共闘。浦和レッズの池田誠剛コーチは、かつて蔚山現代(現蔚山HD)でホン・ミョンボ監督を支えていた。