古橋亨梧 写真:Getty Images

 日本代表FW古橋亨梧は、2025年夏のスタッド・レンヌ退団が濃厚である模様。イングランド2部バーミンガム・シティ移籍の可能性が報じられているが、一部で代理人変更論が噴出。FIFAワールドカップ北中米大会を1年後に控えるなか、代表選考にも影響が出てくるかもしれない。

 古橋は2025年1月、スコットランド1部セルティックからレンヌへ完全移籍したが、リーグアンで6試合の出場にとどまるなど、2024/25シーズン後半戦は出場機会に恵まれなかった。このレンヌ移籍の裏側について、セルティックの専門サイト『セルティックスター』は5月23日に「彼は北中米W杯でプレーするという夢を叶える可能性を高めるために、欧州5大リーグでプレーするよう、森保監督から言われた」「古橋は森保監督と同じ代理人に変えた」と伝えていた。

 その古橋の去就を巡っては、セルティック復帰、ブンデスリーガ所属クラブやボーンマスからの関心が報じられていたが、ここに来て同選手の代理人がバーミンガムと交渉している可能性が取りざたされている。

 これを受けて、『セルティックスター』は「バーミンガム移籍は古橋とって失墜を意味する」「イングランド2部へ移籍するならば、古橋は代理人を解雇すべきだ」と主張。「彼は代表メンバー定着を目指してレンヌへ移籍したが、森保一監督は(6月の北中米W杯アジア最終予選で)招集を見送った」とした上で、同選手に対して「北中米W杯出場という野心を持ち続けるには、次の動きをしっかりと見極める必要がある」と指摘するなど、全体を通してバーミンガム移籍に否定的な見解を示している。

 日本代表のストライカ-陣では、FW上田綺世(フェイエノールト)が依然として1番手であるものの、FW町野修斗(ホルシュタイン・キール)がブンデスリーガで2桁ゴールを挙げるなど、頭角を現している。FW前田大然(セルティック)も古橋のレンヌ移籍後にゴールを量産している。古橋にとって、この夏の決断は北中米W杯日本代表入りの可能性に影響を与えるものとみられる。