
ベルギー1部KRCヘンクは25日、バーミンガム・シティFCから期限付き移籍により加入していたFW横山歩夢を、完全移籍により獲得したと公式発表。トップチーム昇格が決定的である中、現地メディアが移籍金額を報道。古巣である松本山雅FC、サガン鳥栖に臨時収入が入る見込みだ。
横山の去就を巡っては、ヘンクのディミトリ・デ・コンデSD(スポーツディレクター)が5月下旬、ベルギーメディア『Het nieuwsblad』のインタビューで「(ヨング・ヘンクにいる)横山と吉永夢希がトップチームのプレシーズントレーニングに帯同する」とコメントするなど、残留を示唆。バーミンガム復帰の可能性も取りざたされたが、25日までに完全移籍移行が正式決定。同SDは「トップチームで活躍する姿を楽しみにしている」とトップチーム昇格を示唆している。
ベルギー『Voetbal』によると、バーミンガムは横山を獲得した際、鳥栖に移籍金100万ユーロ(約1億7,000万円)を支払ったが、ヘンクへの放出により300万ユーロ(約5億1,000万円)を得る見込みだという。
この完全移籍により、古巣と鳥栖と松本に連帯貢献金が支払われる見込み。ドイツの移籍専門サイト『トランスファーマルクト』によると、両クラブともに移籍金の1%にあたる3万ユーロ(約510万円)を連帯貢献金として受け取るとのことだ。
現在22歳の横山は、松本在籍時の2022シーズンにJ3リーグで2桁ゴールを挙げたほか、鳥栖在籍時の2024シーズンにはJ1リーグで5得点。2024年夏にバーミンガムへ移籍したが、2024/25シーズンはイングランド3部リーグで10試合の出場にとどまった。
イングランド3部リーグ戦で出場機会に恵まれず、2025シーズン途中でヨング・ヘンクへ期限付き移籍すると、ベルギー2部リーグ9試合の出場で1ゴールをマーク。しかし、ヨング・ヘンクは3部降格という結果に終わっている。