
今2025年夏に、プレミアリーグのトッテナム・ホットスパーへの加入が決定的と伝えられているJ1の川崎フロンターレに所属する日本代表のDF高井幸大だが、加入直後から厳しい競争に直面する可能性があるようだ。
UKメディア『football.london』によると、トッテナムの新たな指揮官トーマス・フランク監督は高井の移籍に同意しており、2025/26シーズン、トップチームの一員としてクラブに迎え入れられるようだ。
また、トッテナムは高井と同じくセンターバックを主戦場とする18歳のDFルカ・ブスコビッチも獲得している。同報道によると高井と同選手はトッテナムが獲得している2025/26シーズンのUEFAチャンピオンズリーグ(CL)の登録メンバーから外れる可能性があるとのことだ。
CLの規定では、Aリスト(UEFAの欧州各大会に出場するために、クラブがUEFAに提出する公式登録メンバー表)に最大25人の選手を登録できるが、そのうち4人は自クラブで育成された選手でなければならない。トッテナムはこの条件を満たす育成枠選手が1人しかおらず、3人分不足しているため、登録できる選手数が25人から22人に減らされる。
ここで言う「育成選手」とは、15歳の誕生日を迎えた後から、21歳の誕生日を迎える年のシーズン終了時までに、同一クラブに通算3シーズン以上在籍していた選手を指している。
6月25日時点で高井のトッテナムへの移籍は正式に発表されていないが、仮に移籍が実現した場合、限られたCLの22人の登録枠に入るのは容易ではないことが予想される。高井がCLという欧州最高峰の舞台に立つためには、プレシーズンからのアピールが不可欠となるだろう。