
FIFAクラブワールドカップ参戦のオーストリア1部レッドブル・ザルツブルクは先日、セレッソ大阪からFW北野颯太を完全移籍により獲得したが、さらに日本人選手を迎え入れる見込みだという。
オーストリア『Krone』は6月24日、ザルツブルクのセカンドチームにあたるリーフェリングの現状を特集。23日からプレシーズントレーニングを開始したというが、「日本人の才能豊かなセンターバックがトライアルを経て近日中に契約を結ぶ見込みだ」と報じている。
記事ではザルツブルクが獲得を決めた日本人選手の名前は記されていないが、ネット上ではザルツブルクと同じくレッドブルグループ傘下であるRB大宮アルディージャ所属のDF市原吏音、大宮の2種登録選手であるDF酒井舜哉、大宮出身で明治大学在学中のDF小澤晴樹などの名前が挙がっている。
このうち市原に関しては、ロサンゼルス五輪世代屈指の有望株であるだけに、すでに海外でも知名度を高めている模様。オランダメディア『huiskamerscout』のジャーナリストであり、日本サッカーに精通しているヘラルド氏は23日、Xで「J2から海外移籍の可能性がある選手」のひとりに市原を指名。「彼は高井幸大と同じく(現代の日本サッカーの)ディフェンダーで最強のタレントのひとりとして評価されている」などと評していた。
ザルツブルクは日本代表MF南野拓実や宮本恒靖氏(現日本サッカー協会会長)の古巣。クラブW杯グループステージでパチューカ、アル・ヒラル、レアル・マドリードと対戦しており、新戦力の北野が帯同。日本代表MF川村拓夢は再負傷のため戦列を離れている。
メディカルチェックでの負傷発覚により、NECナイメヘン所属FW塩貝健人の獲得を見送ったほか、VfBシュツットガルト所属DFチェイス・アンリを獲得する可能性も低いとみられるザルツブルク。セカンドチームに合流する日本人選手が誰なのか、日本のサッカーファンの関心が集まっている。