
中国1部・山東泰山所属のブラジル人FWゼカが、日本・韓国・中国サッカーを比較。同選手はAFCチャンピオンズリーグエリート(ACLE)でヴィッセル神戸、川崎フロンターレ、横浜F・マリノスと対戦したが、日本のレベルが高いと感じているようだ。
現在28歳のゼカは、ECバイーアなどブラジル国内複数クラブを経て、2022年から2シーズンにわたり韓国でプレー。大邱FCと浦項スティーラーズに在籍し、韓国1部リーグ通算55試合の出場で19ゴールと結果を残し、2024年に山東へ移籍している。
ブラジル『ランセ』で6月24日に掲載されたインタビュー記事によると、2025シーズンの中国1部リーグ戦で6ゴールを挙げているゼカは「平和な生活で、経済的にも仕事的にも安定している。心穏やかに暮らせるし、ブラジルで感じるようなプレッシャーは全くない」などと、中国での生活に満足しているという。
ただ一方で、同選手は中国サッカーの衰退にも言及。ブラジル代表MFオスカルをはじめ大物選手の移籍が相次いでいた2010年代から一変して、多くのクラブが財政難に陥り、広州FC(旧広州恒大)が解散するなど悪化の一途をたどっているが、山東の絶対的ストライカ-も「中国のサッカーはかなり進歩した。世界有数のサッカー選手にかなり投資したけど、全体的には日本に遅れをとっている。東アジアでは、日本が一番優れている。韓国と中国のサッカーは同じレベルだ」などとコメント。韓国、中国でのプレー経験をもとに、3か国を比較している。
アジアで4年目のシーズンを迎えているゼカだが、母国復帰の可能性を訊かれると、「ブラジルでプレーしたいという夢はない」と回答「28歳だし、ブラジルへ戻ることなんて考えていない。将来どうなるか分からないけど、今は中国でキャリアを終えることだけを考えている。できるだけ長く中国でプレーしたい」と語っている。