24日、とある一般ユーザーのXへの投稿をきっかけに「エリンギ」が話題に。料理研究家のリュウジ氏も反応するなど、反響を呼んでいる。

■「子供のころなかったよね?」

きっかけになったのは、とあるユーザーの「アラフォーの人に聞きたいんだけどさ。エリンギって子供のころなかったよね? なんか『昔からいましたけど?』って顔してるけど、いなかったよね?」とのポスト。

これに多くの人が反応。「エリンギもアボカドもなかったですね」「ここ20年くらいですかね。最初食べたとき、うま! ってなった」「最初見たときは『何もの?!』と思いました」「いなかった!! 突如現れた気がする!」といった声が集まり、4万4,000以上の“いいね”が寄せられている。

■食卓に並んだのは「ここ25年」

このポストにリュウジ氏も反応。「実はエリンギはここ25年で食卓に並ぶようになったんです。元々西洋のきのこで食卓に並ぶようになったのは『美味しいきのこはホクト』のホクトのおかげ」と説明。

きのこ研究歴36年の、ホクトの“きのこバカセ(博士)”と共演し、きのこ料理を作っている動画に言及した。

■日本には生えておらず

博士によると、エリンギは主に地中海沿岸が原産で、イタリアによく生えているきのこ。もともと日本にはまったく生えておらず、日本で食用にされたのは「この25年ぐらいですかね。96年ぐらいにホクトが大量生産し始めています」と解説。

エリンギは軸が太くて長めで、カサが小さめのイメージだが、博士は「野生で生えているときは、カサが大きいんですよね。茎が短いんで。それを栽培方法で茎を伸ばして。なぜか日本人は茎を伸ばすのが好きみたいです。(本来は)シイタケみたいな形」と話す。

「イタリア人に聞くと、エリンギはカサを食べるもんだって言ってます」とのことだが、今は海外でも、日本の方式を逆輸入的にまねて、日本と同じような形のエリンギも出回っているという。

■ユーザーも納得

リュウジ氏の説明に、ユーザーからも「言われてみると見かけるようになったのって、成人してからだもんな…」「確かに子供の頃はエリンギなんて出たことなくて、テレビで見た時『なんだこれ!』って思った記憶が」「昔ブームが起きてそのまま定着しましたね」「うっすら新種なんだとは思ってたけどやっぱりそうなのか」と納得の声が。

また、「エリンギを初めて食べた時に、あまりにも美味しくて『毎日食べたい!』って母におねだりしたのを覚えてる」「キノコって昔は、エノキとしいたけぐらいしかみたことなかった」「キノコは農産物の中でも日進月歩が1番早いのではなかろうか」といったコメントも見受けられた。

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(文/Sirabee 編集部・しばたけろこ