ヤン・マテウス 写真:Getty Images

 J1最下位の横浜F・マリノスに所属するブラジル人FWヤン・マテウスには、鹿島アントラーズなど複数クラブが関心を寄せている模様。ブラジル1部サントスも争奪戦に加わった可能性があるが、同選手の去就がサントス所属MFディエゴ・ピトゥカ(元鹿島)の今後に影響を与えるかもしれない。

 マテウスの去就を巡っては、ブラジル『UOL』が6月19日に「アル・アインはヤン・マテウスの獲得に向けて協議」「鹿島もヤン・マテウスの獲得交渉を開始」と報道。UAE1部アル・アインと鹿島による争奪戦の可能性を伝えたほか、同選手と横浜FMの契約期間について「2025年末まで」としていた。

 すると、ブラジルの移籍市場に精通しているルーカス記者は24日に「サントスはウインガーを探している。ヤン・マテウスの状況を調査」とリポート。交渉や正式オファーの有無には触れていないが、今後の動き次第では争奪戦が激化するケースも考えられる。

 そのサントスは先日、ブラジル代表FWネイマールとの契約延長を公式発表したが、財政状況は芳しくないとみられる。また、ブラジル『Bola Vip』は6月16日に同クラブ所属選手の去就を特集。2024シーズンと異なり、控え要員に甘んじているピトゥカが放出候補に含まれた可能性を伝えている。

 マテウスはブラジルやポルトガル国内クラブを経て、2022年夏から横浜FMでプレー。2023シーズンにJ1リーグ戦で6ゴール11アシストと、攻撃陣の主力選手として活躍しており、2025シーズンはここまでリーグ戦17試合の出場で4ゴール2アシストを挙げている。

 ピトゥカは2021年から鹿島でプレーし、2023シーズン終了後にサントスへ復帰。2024シーズンはブラジル2部リーグ戦36試合の出場で4ゴール3アシストと、ファビオ・カリーレ元監督のもと中心選手として1部昇格に大きく貢献したが、2025シーズンは監督交代の影響もあり、ここまでブラジル1部リーグ戦12試合中スタメン出場はわずか3試合と、序列低下が顕著だ。