鈴木彩艶 写真:Getty Images

 浦和レッズ出身の日本代表GK鈴木彩艶は、マンチェスター・ユナイテッド、ミランからの関心が報じられているが、パルマに残留する模様。元浦和関係者からはパルマ残留を望む声が上がっていた。

 鈴木の去就を巡っては、ユナイテッドが浦和在籍時から同選手の動向を注視しているほか、5月以降はチェルシー、ガラタサライ、ミランからの関心が報じられている状況。ベルギー1部シント=トロイデンVV(STVV)で結果を残し、パルマ加入1年目の2024/25シーズンはセリエAほぼ全試合でスタメン出場し、チームを残留に導いただけに、ビッグクラブからの評価は高いとみられる。

 しかし、スペインメディア『Relevo』のイタリア人ジャーナリストであるマッテオ・モレット氏は24日に「鈴木はFIFAワールドカップ北中米大会に向けて、自分がとても満足している場所でコンスタントにプレーするために残留する」と伝えている。

 また、イタリア紙『トゥットスポルト』は「パルマの最高経営責任者は、鈴木をもう1年間残留させ、さらなる成長を見届け、セリエAで地位を確立させるというクラブの意向を確認した」と報道。「パルマはイタリア国外クラブから届いた鈴木の獲得オファー2件を拒否」と伝えたが、同選手の市場価値はパルマ加入時から3倍の2400万ユーロ(39億5,900万円)にまで上昇しているという。

 そんな鈴木の去就には、浦和下部組織でのプレー経験を持つ三上綾太氏が以前から関心を寄せていた。同氏は6月9日にXで「もう1シーズンパルマで戦っても良いと思う」と私見を披露。「何より5大リーグの1部で試合出場時間を積むというのが大切。何なら強豪に行って、ほとんどシュートを浴びない、ピンチを経験しないよりも、今のように雨霰でピンチを凌ぐ方が良いかもしれない」と、ビッグクラブ移籍に否定的である理由も綴っていた。