常本佳吾 写真:Getty Images

 鹿島アントラーズ在籍歴のあるDF常本佳吾には、2025年夏にスイス1部セルヴェットFCを退団する可能性が取りざたされている。鹿島復帰や浦和レッズ、ヴィッセル神戸からの関心も噂されるなか、現地メディアが同選手の現状を伝えた。

 常本の去就を巡っては、スイス『maroons』が2025年4月下旬の時点で「彼のもとには、すでにオファーが届いている」と報道。5月には、選手本人がクラブ幹部に2024/25シーズン限りでの退団を申し入れた可能性も報じられた。そして6月はじめには「代理人に母国への復帰を希望している」とリポート。鹿島、浦和や神戸も移籍先候補に挙げたが、日本国内の移籍情報を扱うXアカウントも同様の情報を発信している。

 トルコ1部トラブゾンスポルからオファーが届く可能性も報じられている常本だが、スイス『TdG』が24日に伝えたところによると、選手本人はセルヴェットのプレシーズントレーニングに参加。「彼はまだセルヴェットにいる」とした一方で、「契約はまだ1年残っているが、彼は他クラブでプレーしたいと考えている」「新たな具体的なオファーがあれば、移籍する可能性がある」と伝えている。

 また同メディアは「常本には2025年1月の時点で退団の可能性があったが、セルヴェットがこれを却下した」と報道。本人は1月に「ステップアップして日本代表に選ばれたい」「もし良いオファーが来たら、新しい挑戦をするか、セルヴェットが僕に留まってほしいと望むならば、残留という選択肢も検討する」と語るなど、2024/25シーズン途中の時点ですでに移籍を望んでいたとみられる。

 現在26歳の常本は、2023年7月に鹿島からセルヴェットへ完全移籍。鹿島元指揮官であるレネ・ヴァイラーと再会すると、加入1年目から右サイドバックのレギュラーに定着。2024/25シーズンはリーグ戦36試合の出場で1ゴール3アシストをマーク。UEFAヨーロッパリーグでも2試合に出場している。