過去1年でオープンモデルのAIモデルのリードカンパニーが交代
中国企業が手掛けるモデルを使うリスクはないのか。
「中国に置いてあるサーバー上に弊社が開発するモデルを置くわけではなく、アリババがが開発したモデルを弊社側の環境で中身を見ながら使うという形態であり、中国的な思想のような部分も日本語の追加学習である程度打ち消すことできるので、弊社のような用途では問題ないと考えています」
ABEJAによれば、Qwenはオープンモデルのため各国の研究者によって安全性が検証されており、同社独自のシステムを使って安全性を高める取り組みもしているという。
では、Qwenを採用する企業は今後も増えていくと考えられるのだろうか。
「今のままQwenがどんどん先頭を走っていけば、それもありうると思いますが、一方で先が読めない部分もあります。というのは、1年前はメタのLlamaが強かったですが、この1年で変化し、オープンモデルのAIモデルのリードカンパニーは移り変わる、という状況があるので、今後どうなっていくのかは見えない部分もあります」(服部氏)
(文=BUSINESS JOURNAL編集部、協力=株式会社ABEJA)