
明治安田J1リーグが『CIESフットボール・オブザーバトリー(スポーツ国際研究センター)』の公表データである「1試合平均のプレー強度が高いリーグランキング」で世界2位に。大物外国人選手にとって難しいリーグであることが実証された。
国際サッカー連盟(FIFA)の関連調査機関であるスポーツ国際研究センターは6月、世界中の1部リーグを対象に「国内リーグ戦で90分あたりのデュエル回数」によるランキングを公開。デュエル回数が多いリーグを「プレー強度が高いリーグ」としている。
これによると、デュエル回数が多いのはアルゼンチン1部リーグであり、その数は「179.0」にものぼるとのこと。J1リーグが156.4回で2位にランクインしているほか、ブラジル1部リーグは135.0回で3位となっている。一方、欧州ではラ・リーガが最高順位に。129.9回で4位にランクインしている。
Jリーグ独特の難しさについては、かつて栃木SC、ヴァンフォーレ甲府、柏レイソル、V・ファーレン長崎に在籍していたブラジル人FWクリスティアーノが母国メディアのインタビューで語っている。
ブラジル『ge』で5月31日に掲載されたインタビュー記事によると、現在同国4部AAポルトゥゲーザでプレーしているクリスティアーノは、「(Jリーグは)テクニックが非常に優れていて、戦術的で規律正しい。プレースピードが速いから、素晴らしい実績を残してきた選手が活躍できない。(他国のサッカーとは)全然違うし、難しい。実際に行ってみないと分からないね」とコメント。アンドレス・イニエスタ、ダビド・ビジャ(元ヴィッセル神戸)など欧州で実績を積み重ねた大物選手でも、日本でプレーすることが難しいとの見解を示していた。
1試合あたりのデュエル回数が多いことにくわえて、プレースピードの速さ、技術の高さという観点からもJリーグは世界有数のハイレベルなリーグだとみられる。