マチェイ・スコルジャ監督 写真:Getty Images

 浦和レッズのマチェイ・スコルジャ監督は、FIFAクラブワールドカップに臨んでいる最中だが、ポーランド代表監督就任の可能性が浮上。すでにポーランドサッカー協会(PZPN)会長との面談が報じられているが、浦和で指揮を執り続けるものとみられる。

 ポーランド代表の監督人事を巡っては、PZPNのツェザリー・クレシャ会長がスコルジャに代表指揮官の就任を要請したと『WP SportoweFakty』が報道。「PZPNはスコルジャ監督にオファーを提示。現在は回答待ち」と伝えているほか、一部では浦和に150万ユーロ(約2億5,200万円)の補償金を支払う準備ができていると報じられていた。

 しかし、ポーランド『GOL24』は6月23日に「スコルジャにとって、今は転職する時期ではない」とリポート。「クラブW杯でグループステージ突破は叶わなかったが、依然としてクラブから評価されている」とした上で、日本とポーランドサッカーの違いについて「日本のサッカー組織のレベルや労働条件は、ポーランドとは比べ物にならない」と綴っているだけに、スコルジャ監督がPZPNからの要請を拒否したとみられる。

 くわえて『Meczyki』は「スコルジャは海外で非常にうまくいっており、ポーランド代表は彼にとってそれほど魅力的な選択肢ではない」とリポート。『NA WYLOT』は23日になって、ポーランド1部ラクフ・チェンストホヴァを率いるマレク・パプシュンが代表指揮官に就任する可能性を伝えている。

 ポーランド代表は2024年6月開催のEURO(欧州選手権)でグループステージ敗退という結果に終わると、UEFAネーションズリーグでもグループリーグ最下位。FIFAワールドカップ北中米大会欧州予選の最中、6月にFWロベルト・レバンドフスキがミハウ・プロビエシュ監督との確執を明かし、代表招集拒否を表明した後、PZPNはプロビエシュ監督の辞任を公式発表していた。