
日本代表復帰、FIFAワールドカップ出場を目標に掲げて海外移籍したGK権田修一が、ハンガリー1部デブレツェンを契約満了により退団。清水エスパルスを去ってから半年で再びフリーになったが、引き続き海外クラブでプレーする可能性が考えられる。
日本代表の正守護神として、2022年のカタールW杯で活躍した権田。ドイツ、スペイン戦でのパフォーマンスが高く評価されたことは記憶に新しいが、そのカタールW杯を最後に代表戦から遠ざかっている。
本人は2024年12月放送の情報番組『ワイドナショー』(フジテレビ系)に出演した際、自身の去就について「日本代表でもう一度ワールドカップに行きたい」などと、海外挑戦決断の理由を説明。U20日本代表DF小杉啓太擁するスウェーデン1部ユールゴーデンIFなど欧州複数クラブのトレーニングに参加した後、3月31日にデブレツェンへ加入した。
そのデブレツェンでは、4月19日のハンガリー1部第28節ザラエゲルセグ戦で新天地デビューを飾ると、その後はリーグ戦3試合つづけてフル出場。しかし4試合で8失点、クリーンシート1試合と結果を残せず、5月18日のポクシFC戦以降は出番なし。1部残留が決まった後、6月18日に権田ら複数選手の退団が正式決定している。
権田の新天地については現時点で報じられていない。ただ、親交のある静岡朝日テレビの片山真人アナウンサーは同選手とのやり取りで、本人が「デブレツェンへの移籍は、次のステップアップにむけた準備期間」と語っていたことを明かしている。
この本人のコメントを踏まえると、2024/25シーズン限りでのデブレツェン退団は既定路線だった可能性が。日本代表復帰を目指す中、オファー次第ではあるが、Jリーグクラブではなく、海外クラブへの加入が基本線と言えるだろう。E-1選手権の開催もあり、森保ジャパンGK陣で鈴木彩艶(パルマ)のバックアッパーを巡る争いが激化すると考えられる中、経験豊富な権田の今後にも注目が集まる。