福田翔生 写真:Getty Images

 デンマーク1部ブレンビーIFは日本代表MF鈴木唯人をMF堂安律所属のSCフライブルクへ完全移籍により放出した一方、筑波大学在学中のU23日本代表FW内野航太郎を獲得したと公式発表。クラブ幹部が湘南ベルマーレ所属FW福田翔生を獲得する可能性に言及している。

 デンマーク紙『Tipsbladet』は6月2日の時点で「福田はこの春、ブレンビーIFのトライアルを兼ねた練習に参加した。その際、非常に良い印象を与えたため、ブレンビーIFは彼の獲得に意欲的になった」と報道。ラ・リーガ所属クラブなど、複数クラブによる争奪戦を制してブレンビーIFが同選手の獲得を決めたとみられていたが、3週間が経過した今もなお公式発表はない。

 そんななか、『Tipsbladet』は23日に福田の去就情報をアップデート。これによると、ブレンビーIFの幹部は23日の会見で「福田は日本のクラブと契約しているので、彼について多くを語ることはできない。しかし、我々が彼との契約に興味を持っていることはもはや秘密ではない」と同選手への関心を認めたという。

 ただ一方で、幹部は「(福田の獲得に)どれだけ近いか遠いかは言えない」と、現時点で獲得の可能性が不透明であることを明言。「鈴木と同じ国籍だからといって、鈴木の代わりに福田を獲得するつもりはない。確かに我々にとって日本市場は興味深い。我々は日本で高い評価を得ているかもしれない。だが、必ずしも次の鈴木を見つけるのではなく、単に良い選手を見つけるんだ」と語るなど、福田が鈴木の後釜ではないことを強調した。

 現在24歳の福田は2019年に高卒でFC今治へ加入も結果を残せず、2022シーズン終了後に契約満了。2023年はY.S.C.C.横浜でプレーしていたが、J3リーグで11ゴールとブレイクすると、わずか半年で湘南へ移籍。J1初挑戦の1年目こそ無得点に終わったが、2年目にリーグ戦で10ゴールをマーク。2025シーズンもここまで16試合の出場で4ゴール2アシストと結果を残している。