サンフレッチェ広島 写真:Getty Images

 オーストラリア1部シドニーFCは23日、オーストラリア代表MFアンソニー・カセレスが2024/25シーズン限りで退団すると公式発表。すでに複数クラブからオファーが届いているというが、一部ではサンフレッチェ広島移籍の可能性が取りざたされている。

 現在32歳のカセレスは右利きの攻撃的ミッドフィルダーであり、オーストラリア1部セントラルコースト・マリナーズの下部組織出身。2016年1月にマンチェスター・シティへ完全移籍したが、マンチェスター・シティでプレーすることは一度もなく、シティ・フットボール・グループ傘下のメルボルン・シティFCやUAE1部アル・ワスルFCへ期限付き移籍していた。

 2019年1月にマンチェスター・シティからシドニーFCへ期限付き移籍し、同年6月に完全移籍へ移行した後は、2025年夏までシドニーFCでプレー。加入1年目から主力選手として活躍する中、2024/25シーズンもリーグ戦25試合の出場で3ゴール3アシストを挙げたほか、AFCチャンピオンズリーグ2(ACL2)では11試合でピッチに。広島とのホームゲーム、アウェイゲームでもフル出場していた。

 在籍6年半で213試合出場、19ゴール33アシストという成績を残したカセレスだが、『azscore』が6月19日に伝えたところによると、本人は自身の去就について「まだ考えている最中」と前置きした上で、「アジアやヨーロッパのいくつかの国からオファーがある。(移籍先の)リーグが国際舞台のサッカーに関わるための競争力を持っている必要がある」と明かしたという。

 そしてシドニーFC退団が決まった直後には、オーストラリアリーグの公式サイトを通じて「W杯のシーズンに大陸でプレーしたい。家族の利益のために移籍したいという思いがあった」とコメント。シドニーFCは契約延長オファーを提示したが、選手サイドがこれを拒否したこともあわせて報じられている。