ジャーメイン良 写真:Getty Images

 2024年夏にEFLチャンピオンシップのブラックバーン・ローバーズは日本の才能ある選手の獲得に素早く動き、注目を集めていた。当時、すでにJ1のサンフレッチェ広島から日本代表FW大橋祐紀を獲得していたが、クラブは当時J1のジュビロ磐田(J2)で好調だったFWジャーメイン良(広島)との間でも基本合意に達していたという。

 しかし、この取引は移籍締切の約1週間前の時点で交渉は不透明な状況下にあり、その後正式な発表がないまま破談となった。UKメディア『Football League World』は6月21日に、ジャーメインとの移籍が最終的に成立しなかったことについて「幸運な回避だった」と報道しており、同選手がその後にJ1でパフォーマンスを落としている点に対しても辛辣な見解を示している。

 同メディアはイングランド移籍が成立しなかった後、ジャーメインの調子は明らかに下降していると指摘している。1月に広島へ加入したが、以前のような得点力を取り戻すことはできていない。今2025シーズンのJ1リーグでは、ここまでのところ全20試合に出場し4ゴールにとどまっている。また、磐田で記録した101試合32ゴールという数字も、一時的な好調期によって水増しされたものだと、同メディアは厳しく評価した。

 一方で、ブラックバーンに加入した大橋は、初年度にあたる2024/25シーズンから全公式戦で10ゴールを記録し、2024年11月には日本代表に初選出された。イングランドでの生活に適応する中、大橋は周囲の支えに感謝の意を表しており、クラブ関係者やサポーターからも高く評価されている。