歴史の空白を埋めるか?今回の発見が持つ大きな意味

 アビドスは古代エジプト最古の都市の一つであり、紀元前1700年から1600年頃にかけて上エジプトを支配した「アビドス王朝」の拠点だった。しかし、この時代については史料が乏しく、多くのことが謎に包まれている。

 シカゴ大学の考古学者、アンナ=ラティファ・モウラード=シゼック氏は、今回の発見を「歴史の空白を埋める、極めて重要なもの」と評価する。これまでほとんど知られていなかった時代の支配者や文化について、私たちの理解を根底から変える可能性を秘めているからだ。

 もちろん、壮大な歴史のパズルを解き明かすには、まだ多くの研究が必要となるだろう。この謎多きファラオの墓は、古代エジプト史の新たな扉を開く、まさに第一歩なのである。

参考:Express.co.uk、ほか

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