元日本ハムファイターズの広瀬哲朗氏がYouTubeチャンネル『広瀬哲朗1年1組てっちゃん先生』に出演。現役時代に見た「とんでもない外国人選手」を語った。

■「本当にとんでもなかった」外国人選手

広瀬氏が現役時代に見た外国人のなかで「すごいと思った選手」をランキング形式で語った今回の動画。そのなかで同氏は3位に1988~90年まで南海・ダイエーホークスに所属したトニー・バナザード氏を挙げる

バナザード氏について「こいつはね、本当にとんでもなかったんだよ。あの時代の南海に来る助っ人は、とんでもないやつばっかりだった」と語った。

■ダブルプレーでスパイクの刃を…

さらに広瀬氏は「ちょっとしたストライク、ボール。もう、ホームベースを犬のように土でベースを(隠す)」とバナザード氏の行動を振り返る。

続けて「もう、スタンド登っていって、ファンと言い合ったりとか、ちょっと(頭の)ほうに来たらマウンドに来たり。1塁ランナーに出て、俺がセカンド、ショートをやってるでしょ。ダブルプレーって行ったら、スパイクの刃を出して来るんだから。こっちだって顔をめがけて投げる」と語った。

■プレースタイルは称賛

バナザード氏について「ホークスファンの人ならわかると思う。いっぱい暴れん坊はいたけど、バナザードはそんなに身体が大きくないんだよ。だけど、まあ暴れん坊だったな」と話す。一方で「でも、プレーは良いんだよ。内野の守備でも、あの時代のメジャーのプレーだよ」とプレーそのものは称賛した。

広瀬氏はその後、「現役時代にすごいと思った外国人選手」の2位と1位を語っていた。

■初年度で3割20本塁打

南海時代に入団し、ダイエーでもプレーしたバナザード。バリバリのメジャーリーガーとして来日し、初年度に打率3割1分5厘、20本塁打を記録。福岡移転初年度の2年目にも34ホームランを放った。

広瀬氏が回想したように、非常に気性の荒い選手で、乱闘や審判への暴言などで、たびたび退場に。その様子がテレビの『珍プレー好プレー』でたびたび取り上げられた。

一方で、普段のプレーは非常に真面目で、グラウンド外でも紳士だったという証言が多数ある。ソフトバンク前監督の藤本博史氏も、新聞社のインタビューで「理想の外国人」と語っていた。