誰かの話を聞いて、納得できない場合もあるだろう。そんなときに、表面上は共感してその場を乗り切る人もいるようで…。
■約8割「共感しながら内心では否定」
Sirabee編集部が全国の10〜60代の男女693名を対象に調査したところ、「口では共感しつつ、頭では否定していたことがある」と答えた人は83.4%にのぼった。

多くの人が本音と建前のズレを経験し、複雑な気持ちを抱いているようだ。
■上司の若者批判を
上司との会話で複雑な気持ちを抱いた20代女性は、「職場の上司が若者を否定するような話をしていたんですけど、私はその場では『そうですね』とうなずいてしまいました。しかし心の中では、『決めつけのしすぎ』だと不満を抱いていて…。空気を壊したくなくて、反論できなかったんですよね」と語る。
どうしていいのかわからなくなるようで、「そのときは、その場の雰囲気を優先してしまいました。ただ自分の意見を飲み込んでしまうのは、ストレスがたまってしまいます。とはいえ反論はしにくいために、なんとも言えない複雑な感情が残りました」と続けた。
■無理な同調はしない
無理に共感はしない30代男性は、「私は基本的に、無理な同調はしません。もちろん角が立たないように言い方は気をつけますが、表面的にだけうなずくのは苦手なんです。心の中では否定しているのに同意しているような顔をするのは、自分を偽っているような気がするんですよね」と考えを述べた。
マイナス面も理解しているようで、「ただそうやって自分のスタンスを貫くあまり、協調性がないと思われることもあるかもしれません。その点は自分でも反省すべきところかなと思っています。それでも、自分を曲げることはできなくて…」とも話していた。
■表向きは笑顔で
Xでも、「どや顔で自分の人生に口出しする相手に対し、表向き笑顔で共感するふりをしながら内心では嘲笑っている」「私不満をぶち撒けずに一生懸命優しい先輩を演じているので、上司もここまで私がイライラして内心ブチ切れてるとは思ってないんだろうな…」と我慢した経験のある人の投稿が。
一方で、「私も我が道を行く性格だな。思ったこと言うだけで性格悪いってレッテル貼る日本人多いから、そこは息苦しく感じる」と自分の考えをはっきり言う人もいた。
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(取材・文/Sirabee 編集部・ニャック)
【調査概要】 方法:インターネットリサーチ 調査期間:2025年5月3日~2025年5月6日調査対象:全国10代~60代の男女693名