ヤシル・アサニ 写真:Getty Images

 韓国1部・光州FC所属のアルバニア代表FWヤシル・アサニには、J1最下位の横浜F・マリノスへ移籍する可能性が報じられている。この移籍の噂に対して、選手本人や光州FCのイ・ジョンヒョ監督が反応した。

 韓国メディア『スポーツ朝鮮』が6月23日に伝えたところによると、アサニは22日に行われた韓国1部リーグ戦後に「(移籍の可能性に関して)秘密だ」とコメント。「(自分に興味を持っているチームは)横浜FMだけではない。どうなるか分からない。僕は今、光州FCにいる。そのことが大事なんだ」と、複数クラブからの関心を明かしたという。

 また、イ・ジョンヒョ監督はリーグ戦前のインタビューで「具体的なことは聞いていない。アサニからは直接何も聞いていない。噂を聞いただけだ」と、同選手の横浜FM移籍報道に反応。「最近、なぜか彼は機嫌が良いようだ。なぜ彼が機嫌が良さそうなのかは、時間が経てばわかると思う」と語ったが、このコメントについて『スポーツ朝鮮』は「移籍の憶測を呼びかねない」と伝えている。

 くわえて同メディアは複数のサッカー関係者から得た情報として、「アサニの横浜FM移籍は決定事項」とリポート。アルバニア代表アタッカーと光州の契約は2025年12月まで残っているが、光州は財政健全化が急務に。韓国リーグで定められている財政健全化規定に違反したとして、制裁金1000万ウォン(約100万円)と1年間の補強禁止処分が科されているため、早急な移籍金収入の確保が必要な状況だ。

 現在29歳の同選手は、身長175cmで左利きのアタッカーであり、北マケドニア、アルバニア、スウェーデン、ハンガリー国内クラブを渡り歩いた後、2023年1月に光州へ移籍。加入1年目から韓国1部リーグ・プレーオフあわせて33試合の出場で7ゴール3アシストをマーク。2024シーズンはコンディション不良や欧州選手権(EURO2024)のアルバニア代表招集により、シーズン前半戦はほぼ全試合欠場も、7月下旬以降はリーグ戦8試合のスタメン出場で3ゴール。ACLEの横浜FM戦でハットトリックを達成すると、川崎フロンターレ戦でも決勝ゴールを奪っていた。