
横浜F・マリノス所属のブラジル人FWアンデルソン・ロペスは、6月21日に行われた明治安田J1リーグのファジアーノ岡山戦でフル出場。岡山戦前に海外クラブから高額オファーが届いたほか、本人がブラジル1部ボタフォゴFR移籍破談を振り返っている。
ブラジル『umdois』が6月21日に伝えたところによると、シンガポール1部ライオン・シティ・セーラーズFCはロペスに対してすでにオファーを提示。横浜FMで受け取っている額の2倍である年俸を用意したという。
ただ一方で、同メディアは「ロペスは好条件のオファーにもかかわらず、横浜FMをJ1残留へ導くことに集中している」と報道。これによると、選手本人は「今はただマリノスをこの厳しい状況から脱却させることに集中している。マリノスはこれまで最下位になったことも、残留争いに巻き込まれたことも一度もない。オファーについては代理人に任せている」と語ったという。
セーラーズ移籍の可能性を巡っては、Jリーグの情報を専門に扱う海外メディア『japaofc』が19日に「横浜FMはすでに3度セーラーズからのオファーを却下」「交渉は難航」と報道。セーラーズはロペスの獲得を諦めていないとみられるが、移籍交渉破談の可能性もある。
なお、ロペスのエージェント会社は、2024シーズン終了後に横浜FMと契約更新で合意した際、2027年までの3年契約締結を公式発表。その後、FIFAクラブワールドカップに出場しているボタフォゴFRからの関心が報じられたものの、横浜FM残留に落ち着いている。
この幻のボタフォゴ移籍について、ロペスは『umdois』のインタビューで「もう少しでうまくいくところだった」と切り出すと、「クラブは私を放出する決断をしなかったし、ちょうど契約を更新したばかりで、J1得点王にもなっていた。クラブのことも理解していたし、彼らに任せた。ボタフォゴからのオファーには満足していたし、人生はこれからも続くんだ」と語っている。