
イングランド2部ブラックバーン・ローバーズは2024年夏の移籍ウィンドウで、サンフレッチェ広島から日本代表FW大橋祐紀を完全移籍により獲得。同選手の活躍等もあり、当時ジュビロ磐田に所属していたFWジャーメイン良(現広島)の移籍破談を前向きに捉える論調が現地で広まっている。
英メディア『FLW』は6月21日に「ブラックバーンは2024年夏に大橋を獲得したが、ジャーメイン良とも基本合意に達していた。しかし、移籍は静かに破談に終わった」とリポート。同選手が当時、リーグ戦で14ゴールを奪うなど、磐田の絶対的ストライカ-として活躍していたこともあわせて紹介している。
そんなジャーメイン良は2024年12月に磐田から広島へ完全移籍。2025シーズンはここまでリーグ戦で4ゴールにとどまっているが、『FLW』は「移籍破談はブラックバーンにとって幸運な脱出になった」と主張。「彼の調子はイングランド移籍破談の直後から下降線をたどっている。広島でも輝きを取り戻すことができていない」「磐田で通算101試合出場32ゴールという成績は立派に見えるが、一度の好調な時期によって水増しされたものだ」と酷評している。
一方、大橋は海外挑戦1年目ながらもイングランド2部リーグ戦36試合の出場で9ゴールをマーク。『FLW』は「彼はデビュー戦から3試合続けてゴールを決めるなど、Jリーグからイングランド2部へのスムーズな移行を果たした」と加入直後の鮮烈なパフォーマンスが、異国での成功に繋がったとの見解を示している。
これにくわえて、「大橋はイングランドでの生活に適応する上での苦労についても率直に語り、クラブスタッフ、チームメイト、ファンからのサポートに感謝を伝えた。彼の謙虚さと努力の姿勢は、ブラックバーンのファンの間で愛されている」と日本代表ストライカーを絶賛。「大橋が活躍し、ジャーメイン良が苦戦している。ブラックバーンの移籍破談は逃した幸運の物語というより、幸運の連続のように見える」と締め括っている。