川崎フロンターレ 写真:Getty Images

 川崎フロンターレの下部組織出身であるMF横田大祐は、2024/25シーズン限りでドイツ2部カイザースラウテルンを期限付き移籍期間満了により退団。一旦ベルギー1部KAAヘントへ復帰したが、ここに来てブンデスリーガ移籍の可能性が取りざたされている。

 2024年8月にカイザースラウテルンへ移籍した横田は、2024/25シーズンのドイツ2部リーグ戦25試合の出場で4ゴール2アシストをマーク。攻撃陣の中心選手として活躍していたが、カイザースラウテルンは同選手の買い取りオプションを行使せず。ベルギー『Het Nieuwsblad』が6月21日に伝えたところによると、カイザースラウテルンにとって買い取りオプションの設定額が高額だったという。

 また、同メディアは横田の去就について「ヘントで余剰戦力になっている。ポーランド1部グールニク・ザブジェから200万ユーロ(約3億2,000万円)で獲得した日本人選手は、ヘントにとって大きな財源となり得るため、売却は必至」とリポート。

 移籍先候補については、「ブンデスリーガ所属ザンクトパウリが具体的な選択肢になっているが、(獲得に向けて)いくつか問題を抱えている」と、2024/25シーズンのブンデスリーガで14位であり、MF宮市亮(現横浜F・マリノス)の古巣を挙げているほか、「複数クラブから関心」と争奪戦に発展する可能性もあわせて伝えた。

 現在25歳の横田は、川崎の下部組織でFW宮代大聖やFW山田新らと同期。高校3年時に退団した後は、FSVフランクフルト、カール・ツァイス・イェナの下部組織、ラトビア1部ヴァルミエラFC、グールニク・ザブジェと欧州複数クラブを渡り歩いていた。

 その横田がザンクトパウリへ完全移籍する場合、古巣の川崎に連帯貢献金が支払われる見込み。ドイツの移籍専門サイト『トランスファーマルクト』によると、川崎が得る連帯貢献金は移籍金の2%にあたるという。