肝臓への転移が起こった患者数は、運動グループで16人、健康教育グループで29人、そして、新に大腸にがんが生じた患者数は運動グループでゼロ、健康教育グループ5名であった。興味深い!腸内細菌と免疫細胞の変化を観察したいものだ。
家族性大腸腺腫症の原因遺伝子であるAPC遺伝子を見つけた後、多くの医師と話をしたことがある。一人の医師が、「兄弟で腺腫症を発症した患者がいたが、スポーツ選手であった患者は、ポリープの数も少なく、発症年齢も遅かった」と話したのを印象深く記憶している。

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編集部より:この記事は、医学者、中村祐輔氏のブログ「中村祐輔のこれでいいのか日本の医療」2025年6月20日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は、こちらをご覧ください