FIFAクラブワールドカップ2025 写真:Getty Images

 FIFAクラブワールドカップ2025のグループB第2節、ブラジル1部のボタフォゴFRとリーグ・アンのパリ・サンジェルマン(PSG)の一戦が6月20日、アメリカ・カリフォルニア州パサデナのローズボウルで開催され、ボタフォゴが1−0で勝利した。前半36分にFWイゴール・ジェズスが挙げた1点を守り抜き、ボタフォゴはグループ2連勝で首位に浮上。一方のPSGは初戦のラ・リーガのアトレティコ・マドリード戦4-0の大勝から一転、黒星を喫する結果となった。

 この試合では、内容以外でも注目を集める出来事が起きた。スタンドで両チームのサポーターによる乱闘が発生し、その様子を撮影した映像がSNS上で急速に拡散されている。イギリス紙『The Sun』などによると、暴力行為は試合前から始まり、約25人が殴り合いを繰り広げたとされる。映像にはPSGのファンがボタフォゴのファンに馬乗りになり、頭部を踏みつける衝撃的な場面も含まれていた。騒動の発端や現地警備の対応状況は不明のままである。

 PSGのサポーターは、1日に行われたUEFAチャンピオンズリーグ(CL)決勝でPSGがセリエAのインテルに5-0で勝利し優勝した記念すべき夜にも暴力行為を起こしていた。CLの優勝を受けて、フランスの首都パリでは車が放火され、機動隊との衝突が発生。逮捕者は500人を超え、負傷者は200人以上にのぼった。

 今回のクラブW杯での事件の発端等は分かっていないが、度重なるPSGサポーターの暴動や乱闘行為には、FIFAやUEFAは何か対応をとることが求められているのかもしれない。