お気に入りで何度も着ていた服が、いつの間にか色あせたり、変色したりしてしまった経験がある人も多いはず。
家庭向け除湿剤や防虫剤などを製造販売する「エステー」が、色あせの意外な原因とその対策を紹介している。
■部屋干しのはずなのに…
服の色あせの主な原因としてよく挙げられるのが、天日干しによる日光の影響。日光には紫外線が含まれており、衣類の染料の成分を分解してしまう。しかし、部屋干しにして日光には当てていないはずなのに、なぜか色あせすることも…。
同社によると、じつは室内の蛍光灯にも紫外線が含まれており、日光と同様に色あせの原因になってしまうとのこと。
長時間部屋干しをしたり、普段からオープンハンガーに服をかけていると、光が当たって色あせが進んでしまうという。
■色あせを防止するには…
色あせ対策としては、洗濯の際に服を裏返しにすることで、摩擦による表面のダメージを軽減することができる。また、衣類の洗濯表示マークを確認し、水洗い可能かをチェックすることも大事だ。洗えないものはクリーニングに出すようにするとよい。
部屋干しをする際には、太陽と蛍光灯の両方の紫外線のダメージを受けてしまうため、日が入る窓際のカーテンレール付近は避けるようにする。
また、オープンハンガーにかけて衣類を収納している場合には、UVカット加工の防虫カバーなどを使用すると色あせを防止できる。
ウォークインクローゼットにも蛍光灯があるため、長期間収納する場合にはカバーがあるとよさそうだ。
■「ガス」にも注意
このほか、キッチンのコンロや石油ストーブなどの燃焼ガスが、衣類の染料を分解する要因になることも。
クローゼットのなかは空気が滞留しやすいため、こまめに換気をすることや、空気を入れ替えやすいように、ハンガー同士の間隔もしっかり間隔を空け、空気の通りをよくしておきたいところだ。
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(文/Sirabee 編集部・しばたけろこ)