DAZN 写真:Getty Images

 インターネット動画配信サービス『DAZN』は、FIFAクラブワールドカップ全63試合を無料独占ライブ配信。日本時間6月21日未明開催のグループステージ第2節インテル対浦和レッズも配信予定だが、有料契約者と無料視聴者に対する区別が話題になっている。

 DAZNの公式サイトでは、6月20日の時点でインテル対浦和レッズの配信ページが2つ設けられており、ひとつには「有料契約者向け高画質」と記載されている。この有料契約者向け高画質のサービスについて、ヘルプセンターでは「プレミアムなクラブワールドカップ体験を希望する方」に対して、「有料のDAZNサブスクリプションへアップグレード すると、プレミアムFIFAクラブワールドカップ体験が可能です」と案内。Dolby 5.1サラウンドサウンド、拡張されたカバレッジ、広告の削減、オフライン視聴などと体験内容が記載されているが、HDR画質も含まれている。

 この有料契約者向け高画質のサービスに関しては、DAZNの公式Xアカウントでの大々的なアナウンスを求める視聴者が一定数存在するなど、ネット上で議論の対象に。分かりやすい事前告知を望む声が上がっているほか、試合中に広告が入るといった無料視聴者向けの仕様も話題になっている。

 ただ一方で、無料視聴者向けと有料契約者向けのサービスで区別をつけることに対する肯定的な意見も。DAZNに対して否定的なコメントをポストしている無料視聴者とみられるSNSユーザーに対して、有料サービス加入を求める意見も相次いでいる。

 なお、DAZNによるクラブW杯の放映権は10億ドル(約1,500億円)にのぼり、一部報道によると、この独占配信により、日本国内では黒字になっているとのこと。直近数年間は月額料金の値上げが相次いでいたが、今後しばらくは値上げの可能性が低いとみられる。